妊娠時の嫁姑問題を解決


目次

ママがつわりの時にして欲しいことは?
育児用品のお古。嫌なママが多いかも
妊娠中の体の変化についてコメントしないでほしいな
性別の希望をしないでほしいな
「お産の兆候は?」の毎日の確認はやめてくださいね



ママがつわりの時にしてほしいことは?

妊娠中、ママの体調はとてもデリケート。
ひどいめまいと、むかつき。買い物にも行けないので、冷蔵庫は空っぽ。
土日に夫に買い出しに行ってもらっても、新鮮なお肉や魚などの生鮮食品はなかなか買いだめできない。
しかも、食べ物のにおいがつらくて、手の込んだお料理はまったくできない。
そんな悲惨な状態のママも少なくありません。

でも、仕事が激務な夫に、栄養のあるものを食べてもらいたい。
育ち盛りの上の子がいる場合には、特にちゃんとご飯を作ってあげたい。
もちろんママ自身も、おなかの赤ちゃんのために質の良い食事をとりたい。

ということで、もしお姑さんが近くに住んでおられるのなら、以下のものなどを差し入れてくださると喜ばれると思います。
なお、事前に
「つわりで大変だと思うけれど、どんなものが食べられる? 買い物に行けていないだろうけれど、どんなものが足りていない?」
と電話で訊いてくださると、いっそう喜ばれるのではないでしょうか?


個人的にお勧めの差し入れは…?

日持ちするフルーツ
りんご、なし、みかん、グレープフルーツなど。
すぐ食べられるおかず
使い捨て容器に入れてあるとうれしいです。洗う手間が省けます。
ぜひ塩分控えめで。とりわけ妊婦は、塩分のとりすぎはよくないとされています。
また、油のにおいがつらいので、天ぷらやとんかつなどが作れないママも多いです。
脂っこいおかずを持ってきていただくと、夫や子どもが喜ぶかも!
でも、脂っこいものばかり差し入れていただくと、「私の食べられるものは、あまり考えてくださっていないのかしら…」と寂しくなるので、ご配慮いただけるとうれしいです。
レンジでチンする真空パック米などのレトルト食品
つわりの時、お米の炊きあがるにおいがダメなママも多いです。
レンジで加熱するタイプの真空パック米は、においをあまり嗅がなくてすむので便利です。
・即席タイプのおみそ汁
おみそ汁を作る体力がないときに大助かり。
冷凍食品
今ではいろんな冷凍食品があります。お弁当用だけではなく、食卓に出す「おかずタイプのもの」も売っています。ちょっとした食事の足しになるような冷凍食品だとうれしいです。
乾麺
保存がききます。夏ならば、そうめんなど。
パスタやうどんは冬場でもおいしく食べられますよね。
パスタのソースもレトルトで売っているので、それも一緒にいただけるとすごくうれしいです。
ゼリー
のどごしがよくて、これならつわりの真っ最中でもOKというママも多いです。
または、栄養補助剤(ゼリー状の栄養補助食品。ビタミン入りのものなど、たくさんあります)のゼリーなども良いかもしれません。
ちょっとしたおもちゃ、お菓子、幼児雑誌
上の子がいる場合に。
つわりの真っ最中などは、なかなか外出しておもちゃを買いに行けないので、うれしいです。


また、嫁が律儀な性格の女性だった場合、「つわりで大変でしょうからお手伝いにいくわ」と言われるのはつらい場合があります。
つわりで吐きそうな妊娠中の体にむち打って、部屋を片づけようとする嫁もいるのではないでしょうか?
床は埃だらけ。台所だって、(普段はきちんと掃除しているかもしれませんが)油汚れでギトギト状態かも。冷蔵庫はぐちゃぐちゃかも。
そんなところをお姑さんに見せたくない嫁が多いと思うのです。

「掃除してない? そんなこと気にしなくていいのに」
とお姑さんから言われても、
「そうね。気にしない!」
となかなか思えないのではないでしょうか?
なので、嫁にもよるのでしょうが、できるならば、

・見舞いに行くときは連絡をしてから
・見舞い品は玄関先で渡す(「玄関先で渡すからね」ということは、前もって伝える)
・見舞い品が腐るものでない場合、出来るだけ息子に託す


ということをしていただけると、マタニティママはとてもうれしいのではないでしょうか。


育児用品はお古。嫌なママが多いです

最近は、育児用品のお古を敬遠するママが少なくありません。
確かに、「ベビー服なんてすぐに小さくなって着られなくなる。だから、お古で充分よ」とは思います。

でも、お姑さん。街を歩く女の子を見てください。
本当におしゃれでしょう?
ファッションに対して、とてもこだわりを持っていそうでしょう?

小さい頃から
「今日、どんなお洋服を着ようかな。かわいいお洋服がもっと欲しいな」
と、そんなことを考えながら、大きくなってきた女の子がほとんどだと思うのです。

二人目や三人目を出産するママであれば、「お古」の存在に慣れている場合が多いと思います。
ですが、初産のママのなかには「産まれてくる赤ちゃんには、自分の選んだ、自分好みの新品の服を着せてあげたい。それがママの特権なんだもの」と思うママがたくさんいるのではないかと思います。

お姑さんの「赤ちゃん用の古着をあげれば助かるだろうな」というお気持ちは本当にうれしい。
でも、やはり古着はちょっといやだなと思っているママも多いことを、頭の片隅に覚えておいていただけるでしょうか?

また、赤ちゃんの古着がたくさんあったとして、それを嫁に
「古着がたくさんあるのだけれど、いるかしら?」
と訊く時も、気を付けておかれた方が良いかと思います。「古着はいる?」と訊かれて、とっさに「いりません!」と言い返せる人は、ほとんどいないと思うのです。

「古着のあてがあるんだけれど、用意してあるベビー服を調べてみて、足りないもの、欲しいものがあればまた言ってね~」

という言い方がスマートだと思うのですがどうでしょう?

そしてもしも、ぜひとも古着をあげたいなと思われるのであれば、

・一度洗って
・あまりにも汚いものは捨てて
・「いらないものは遠慮なく捨ててね」と言い、
・「あの古着はどうなった?」「あの古着、着せていないのね」と決して言わない


ということに気を付けていただけるとうれしいです。
いくら「そちらで選別して、汚いものは捨ててね」とおっしゃっていただいても、余りにも汚いものが混じっていると、ちょっとびっくりします。

今や、ベビー服は安い物ですと500円足らずで買えてしまいます。
無理矢理しみのついたお古を嫁に渡して、息子夫婦との関係が悪化するのは得策ではないのではないでしょうか?


妊娠中の体の変化についてコメントしないでほしいな

妊娠中は、もちろん太ります。
おなかだけでなく、顔が丸くなったり、腕が太くなったり。そばかすがたくさんできるママもいると思います。

妊娠が順調なのはとてもうれしいことなのですが、女性なら誰しも、太っていくのはあまりうれしくないものではないでしょうか?
それを、

「うわぁ。太ったねぇ」
「おすもうさんみたいだねぇ」

とストレートに言われると、本当に心にぐさっときてしまうことも多いのです。そんなふうに言われて、例え嫁の顔は笑っていても、実は心中穏やかでない場合もよくあることだと思います。
もちろん、「太ったね。妊娠は順調だね」の意味であることはわかるのですが、妊娠中の女性は、ホルモンバランスも崩れていて、ちょっとのことで傷つくことも多いのです。

また、あまり太っていない場合にも、「おなかが、あんまり大きくないね」と言われるのはつらいです。
人によって、おなかのでっぱり具合は全然違ってきます。
もし、妊娠に「なんらかの問題」があるのならば、ちゃんと医師のほうから説明があると思いますので、妊婦のおなかの大きさに関しては、とりあえずあまり触れないで欲しいです。

そうそう。
それから、「(妊娠して胎児の入った)おなかを、断りもなくいきなり撫でる」というのはすごく嫌だという嫁がいるということを知っていただけるとうれしいです。
妊婦のおなかが触りたいわけでなく、その中にいる赤ちゃんを触っているつもりだということはわかります。
でも、だからといって、その行為は結局のところ「おなかを触っている」ことに違いはありませんよね?
特 にお舅さんは気をつけていただきたいと思います。
嫁はお舅さんにおなかを触られても「やめてください」とは言い出しにくいです。
もし、お舅さんが、嫁と会 うたびにおなかを触ったり、または体型について言及するようなことがあれば、どうか、お姑さんは「やめてあげて」と、止めてくださるようにお願いしたいと 思います。「あらあら、お父さんたらぁ」なんて笑っていると、お姑さんまで嫌な思いを抱いてしまいます。

また、「おなかが大きくなるように、たくさん食べて。妊婦は二人分食べなくてはいけないんだよ」と言って、妊婦さんへ多すぎるお料理を出すかたもいるかと思いますが、これもNG。多すぎるお料理を強要するのはだめですよ。
「妊婦は二人分食べろ」は、食料が豊富でなかった昔の話。今は栄養価の高い食品がたくさんあります。
ほとんどの医師が、「妊娠中はカロリーを取りすぎないように注意」と言っています。カロリーの取りすぎで、妊娠中毒症になったり、産道に脂肪が付いて出産に時間がかかりすぎたりするといったリスクも出てきます。
妊婦である嫁が痩せていても、無理矢理にご飯を食べさせるようなことは避けてくださいね。



性別の希望をしないでほしいな

お舅さん、お姑さん。心の中ではきっと「うちの孫。女の子がいいわぁ」「跡取りが必要だから絶対男の子」と、思っておられるかたも多いと思います。

でもね。
それを、ぐっとこらえて、口にしないでいただきたいのです。

「ちょっとした、希望じゃないの」
「もちろん、希望する性別じゃない性別の赤ちゃんが産まれてきても、大歓迎なのよ」

それは、わかるのです。
もちろん妊婦にだって「産まれてくる我が子への性別の希望」はあると思います。
口にはしないかもしれないけれど、「女の子だったらなぁ」「男の子だったらなぁ」という思いを抱えているのです。
でも、それ以上に、妊娠中のママは、「産まれてくる赤ちゃんが健康ならばどちらでもいい。高望みなことは言わない。ぜひ元気に産まれてきて」と思っているママも多いのです。
また、「私が、私たち夫婦のために産むのよ。お姑さんのために産むのではないわ。なぜお義母さん達が、うちの子どもの性別の希望を言っているの?」と、過敏に反応してしまうママも、少なからずいると思うのです。

悲しいことに、以前に流産を経験したママなら、なおさら、性別についてはあまり言わない方が良いかもしれません。
できれば、ただただ、「母子ともに健康で出産できることを望んでいるよ」と伝えてくださるとうれしいです。


「お産の兆候は?」の毎日の確認はやめてくださいね

早く孫に会いたい。
出産はまだだろうか?

その気持ちは痛いくらいにわかります。
なので、ついつい、

「今日はお産の兆候はあったの?」
「おしるしはあったの?」
「トイレ掃除をすれば早く産まれてくるらしいわ」
「予定日を過ぎると良くないのよ! 難産になるのよ!」
「ちゃんと毎日運動しているの?」

という確認電話やメールを、毎日のようにしてはおられませんか?
それは、妊婦にとってかなりのプレッシャーです。

「早く産まれないかしら。早く赤ちゃんに会いたいわ」と思っているのは、他でもない、妊婦さん本人。予定日が近づいてきたり、予定日を過ぎたりすると、やきもき・不安に感じているのです。そこに追い打ちをかけるように「まだ?」と訊かれると、やはりつらいですよね。

産まれるときは産まれます。
そっとしておいていただけるとありがたいです。


流産しないようでねという再三のお願い

初期の流産は、母親のせいではなく、染色体の以上など「(精子と卵子の合わさった)受精卵」の致し方ない運命ということがほとんだそうです。
もしもママが、危険な日常生活(例えば、過度の飲酒、ジェットコースターに乗りまくる、無理なマラソンをする)などを、無知であるがために行っているのであれば、姑さんが「流産しないようにね」と注意を促すのは当たり前でしょう。
でもね。

あなたの嫁、

流産を気をつけないでいると思いますか?
流産してもいいや、などと考えていると思いますか?
流産を望んでいると思いますか?

答えはNOです。みな、流産なんてしたくない。誰よりも、誰よりも、流産したくないと思っている。
軽く考えている人はほとんどいません。

昔は、出産前日まで働いているママも少なくなかった。
今でも、産休はギリギリまでとらないワーキングマザーも多いです。
それに、自転車も、車の運転も、ウォーキングも、医師から認められています。
あまりにも過度な無茶をする、というわけではないのなら、そっと見守っておいてください。

それにね。
万が一、万が一ですが、「流産しないでね。流産しないでね」と何度も何度も言われて、それでも流産してしまったら、嫁はどう思いますか? そう感じますか?
※流産は、どんなに、どんなに、ママが気をつけていても起こり得ますからね?
もしも反対の立場だったら? 
そう考えて欲しいです。


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